2013年6月30日日曜日

『寝てた』




今日(日付が変わっているが)は怠かったので、何もせず横になっていた。
最近気になる俳優菅田将暉が出演する映画「共喰い」。


田中慎弥が書いた原作小説は読んでいない。同時に芥川賞を受賞した円城塔の作品をはいくつか読んだが。
「共喰い」が気になるというよりは菅田将暉が気になると言ったほうが的確な表現だろう。
ドラマ「泣くな、はらちゃん」で麻生久美子のダメな弟役が私の中では印象的。

仮面ライダーもやっていたそうだが私は残念ながら「クウガ」以降のいわゆる「平成仮面ライダー」は全くチェックしていないので菅田将暉が演じていたことをウィキペディアで知ることとなった。
映画「共食い」ではそれまでの「菅田将暉」のイメージを払拭した濃い演技を見ることができればよいのだが。


2013年6月29日土曜日

『筋力トレーニング』


 暇な時間を見つけては筋力トレーニングをしている今日このごろ。家で簡単にできるトレーニング、腕立て伏せや腹筋などがメイン。
 上半身、腕や胸の筋肉を発達させためにいろいろ工夫してトレーニングをしているが特に腹筋を発達させれるために毎日使用している「道具」がある。
 

この「重力理論」の本を抱えて腹筋運動をしている。

「重力理論」の本を利用しようと思ったのはこの映画に影響を受けたため。



私の好きな映画のひとつ「ガタカ」である。



イーサン・ホークが演じる主人公が宇宙に関する分厚い教科書を抱えて腹筋トレーニングを行うシーンがある。このシーンを思い浮かべながら腹筋を行うと非常に気持ちいい。




2013年6月27日木曜日

『モンスターズクラブ』



瑛太

「モンスターズクラブ」を鑑賞。アメリカの連続爆弾魔「ユナ・ボマー」ことセオドア・カジンスキーをモデルに、瑛太が演ずる「垣内良一」は社会から隔絶された山奥で自給自足生活し、日々「爆弾」を製造しては政府高官や企業のトップに送り続ける。この映画を見て考えたこと、それは『人間は「孤独」の状態に長期間置かれると何をするかわからない。』「孤独」と「疎外」は「犯罪者」を作り出す大きな要因である。

連続爆弾魔 セオドア・カジンスキー


ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィス

映画「タクシードライバー」ではロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスがベトナム戦争から無事帰還できたものの社会に順応することが出来ず鬱屈した日々を送る。この映画の主人公トラヴィスを制作するにあたってある犯罪者を参考にしたと言われている。
アラバマ州知事のジョージ・ウォレス暗殺未遂事件を起こしたアーサー・ブレマーである。



アーサー・ブレマー

ブレマーは内向的な性格で友達もいなければガールフレンドもいない。アルバイトを転々とした後、高校の用務員の職を得る。そこで15歳の少女に恋するも「片思い」で終わってしまう。一方的な「恋愛」が終わったあと彼の「世界」は大きく変化していく。この頃から「暗殺日記」を書き始める。当初の計画ではニクソン大統領を暗殺しようしていたが、警護が厳重なため最終的にジョージ・ウォレス暗殺を実行する。

身柄を拘束されるアーサー・ブレマー


ジョンレノンを射殺したマーク・チャップマン、ケネディ大統領を暗殺したオズワルド、ケネディの弟ロバート・ケネディを暗殺したサーハン・サーハン皆全て「孤独」であり社会から『疎外』された存在。



オズワルド



サーハン・サーハン


マーク・チャップマン


「モンスターズクラブ」時間は約70分でストーリーは簡潔だが重厚感を損なうことなく仕上がっている。

2013年6月26日水曜日

『最近購入した靴』


私は身長が6ft1in(約185㌢)あるため足のサイズも大きい。

日本人の体格は栄養状態の改善や生活環境の変化によって昔と比較するとかなり大きくなってきている。今から100年前の日本人男性の平均身長は約160㌢だったが現代の男性の平均身長は170㌢なのでこの100年間で10㌢も日本人は『巨大化』した。
とは言え欧米人と比較するとアジア人はまだまだ「小柄」であって体が大きい人は購入可能な服や靴のサイズ限られてしまう状態が続いている。特に靴はサイズが『不足』している。『これ欲しいな』と思っても30センチのサイズ「無い」ことがよくある。
この間ABCマートに行き靴を購入してきた。いろいろ考えた末コンバースオールスターハイカット 黒色 を購入した。



サイズはもちろん30センチのを購入した。コンバースを購入したのは久しぶり。
コンバースは長時間履いて歩行するのには適していないと言われている。インソールを入れてもコンバース特有の「ペタペタ感」を払拭することはできない。否、この『ペタペタ感』がいいのかもしれない。

『飲み物について』



100円ショップでよく購入している商品の一つである。カフェインの過剰摂取は体に悪影響を与えると言われているがやはり「飲みたい」という「衝動」はなかなかコントロールすることができない(カフェイン依存症なのだろうか)

コーヒーはほとんど飲むことはないが「コーヒーミルク」や「カフェオレ」の類はよく飲む。この「がぶ飲みミルクコーヒー」は数多く発売されているコーヒー飲料の中でもお気に入りの一つである。「ミルクコーヒー」なので味は甘めに作られている。


このドトールのカフェオレをも好きな商品の一つである。「がぶ飲み」と比較すると甘さ押さえ気味で作られている(がぶ飲みミルクコーヒーが甘すぎるのか?)


この商品は「王道」であろう。あまり購入はしないがたまに飲みたくなる商品である。これが数ある「コーヒー飲料」のスタンダード的なものならば前に挙げた2つの商品をどこに位置づけるべきか迷うところである。

コーヒー飲料の他に好きな飲物はなんといっても「コーラ」である


コカ・コーラのラベルに記されている番号をサイトに入力すると懐かしい楽曲を聴くことができる。このラベルを一時期集めていた。毎日500mlのペットボトルコーラを購入していたが、最近番号がダブってきたので収集をやめてしまった。私の性格は「熱しやすく冷めやすい」そして「飽きっぽい」という言葉で表現することができる。
コカ・コーラも良いのだが私は「ドクターペッパー」も好きだ。


私の周囲には「ドクターペッパーはまずい」と言う人がいる。しかし、私は好きだ。正直に言うと「炭酸飲料はどれも好きだ!」という結論に達する。
炭酸飲料やコーヒー飲料などは砂糖やカフェインなどが多く含まれているので過剰摂取しないよう十分注意して飲んでほしい。

このブログを書いていて最近終了したTBS日曜夜9時に放送していた「空飛ぶ広報室」で綾野剛演じる主人公「空井大祐」が「自分は子ども味覚なので・・・」というセリフを言ってたのを思い出した。私も「子ども味覚」だなと思う今日この頃である。

綾野剛演じる「空井大祐」

2013年6月25日火曜日

『Jobs』


                                               
アシュトン・カッチャー演じるスティーブ・ジョブズ


二人の「スティーブ」(Josh Gad演じる)ウォズニアックとジョブズ

インド放浪の旅に出ているジョブズ

ジョブズの愛読書『あるヨギの自叙伝』





熱心に「パーソナルコンピュータ」の制作に取り組むジョブズとウォズニアック


映画「Jobs)予告編動画


スティーブ・ジョブズが亡くなった後に出版された自伝をベースにしている今回の作品。見たい映画のひとつである。



『ブーニーハット』

 


ブーニーハットを購入しようと考えているが、迷彩色でウッドランドかウッドランドデジカモにすべきか迷っている。

本格的な夏シーズンに突入すると日差しがとてもキツくなる。熱中症予防のためにこまめに水分補給をすることなども重要だが、帽子をかぶり直射日光を避けることも同じく重要である。

屋外で長時間作業する場合帽子を着用したほうが良いが、ブーニーハットである必要はない。

麦わら帽子でもキャップでも良い。それは個人の「センス」の問題だろう。

迷う日々である。

2013年6月24日月曜日

『キング牧師とマルコムX、プロフェッサーXとマグニート 世界の多様性について」

     黒人による公民権運動の指導者であり、いまや歴史上の「シンボル」となった二人の人間。
「明」と「暗」対照的な人生を歩むこととなる二人の人間が歴史の大きな流れに飲み込まれていく。キング牧師はボストン大学にて神学の博士号を取得している人間、マルコムXは二十歳の時に強盗事件を起こして刑務所に入る。人種的マイノリティという枷はありながらも大学にて高等教育を受けることができたキング。彼も勿論「洗礼」のごとく「人種差別」を体験している。マルコムXは幼少期はとても利発な少年であったが、父親は白人至上主義団体「KKK」によって殺害され、母親は発狂。利発な少年であったマルコム・ジュニアは学校で人種差別を経験する。教師から進路を聞かれた時、マルコムXは弁護士になりたいと答えたが、その教師はマルコムが「黒人」であったため非現実な「夢」であると説き伏せ手先が器用だから大工のほうがも向いていると言う。学校に通っている間も周囲からの「人種差別」を体験する。人格形成において大変重要な時期にもかかわらずマルコムの環境は最悪と言っても過言ではない。そしてマルコムはアウトサイダーとしての道を歩むことになる。強盗の罪で「白人」であれば通常2〜3年の刑だがマルコムが「黒人」であったため懲役10年の刑が科され刑務所に収監される。収監中彼はこの世界に存在するあらゆるものに対して罵詈雑言を浴びせ続ける。特に「神」と「聖書」に対し徹底的に批判し続ける。「神」の教えを熱心に学んだキング牧師とは対照的である。マハトマ・ガンディーから多大な影響を受けたキング牧師は黒人の「人間」としてごく当たり前の諸権利を獲得するために「非暴力・不服従」による戦いを開始する。マルコムXは黒人に対して「暴力」を用いて「弾圧」を加えるならば黒人も武装し「暴力」によって「抵抗」すべきであると主張し過激な運動にその身を投じることになる。二人の公民権運動、黒人の諸権利を獲得するための「戦い」はアプローチの仕方が全く違う。しかし二人の「戦士」は同じ「夢」を持っていた。黒人も白人と何ら変わらない「人種差別撤廃」という大きな夢と目的を持ち、その目的を完遂するために努力を惜しまず、誰よりも強い信念を持ち続けた。公民権運動の成功に多大な貢献をした人間キング牧師とマルコムX。
プロフェッサーX
マグニート

   アメリカのコミック「Xメン」に登場するキャラクターで「プロフェッサーX」と「マグニート」がいる。「Xメン」の中で描かれる世界では突然変異によって生まれたミュータント間(話が進展するにつれて人類を巻き込む)で壮絶な戦いが繰り広げられている。特殊な能力をもったミュータントが数多く登場する中で代表的なキャラクターといえばこの二人になろう。人間心理の「善」と「悪」、「明」と「暗」を上手に擬人化し表現している。ミュータントは人類から差別され、迫害される。個々の持つ能力に対して一般的な人間の理解を遥かに越えているため、それらを理解できないがために由来する「恐怖」は差別を助長し、迫害を深刻化させる大きな理由となる。この二人のキャラクターを創作するにあたって参考にした言われるのが先に述べたキング牧師とマルコムXである。話し合いを中心に置き平和的手段を用いて人類とミュータントとの共存社会を作り上げるために努力するプロフェッサーX、一方ミュータントに対して暴力を用いて迫害を行うならば断固として「暴力」による生存権の建設を目指すマグニート。このXメンが連載された時期はアメリカの公民権運動、ウーマンリブなどが巨大なムーブメントとなった時代に重なる。現在ではLGBT、性的マイノリティへの偏見、差別、迫害をなくしていこうと先進諸国では盛んに議論が行われている。この間フランスで同性婚が法律で認められるようになったが、同時に反対、抗議活動も多く見られた。同性愛者、性的マイノリティへの理解不足、既存の秩序や体制の崩壊を加速させるのではないかという非理性的な反応。これらはどの国、どの民族でも起こりうる。偏見や差別やまず「無知」から来る。そしてその「無知」は「恐怖」へと変化し加速化させる。「無知」と「恐怖」はマスヒステリーという形で巨大化しある特定の「民族的マイノリティ」を「絶滅」しようとした歴史的事実がある。私たちはいつ「自分」が「マイノリティ」になるのかはわからない。今日「社会的多数派」であっても明日は「マイノリティ」になるということは十分にあり得る。そのような事を「想像」できるかどうかはとても重要である。そしてエンパシーする能力がある。アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックは「ロボット」と「人間」を区別する一つの基準として共感できる能力、感情移入できる能力の有無を挙げている。「想像」することの重要性を認識すること、共感する能力を発展させていくことは今後人類の普遍的な教育において重要な位置になければならない。多様性を認めあうことの出来る社会こそ人類が歴史上作り上げることのできる最善の社会形態のひとつである。この「理想社会」を築き上げるためには多大な努力と犠牲が必要になる。しかし、今私達の世代において多くの犠牲が出ることは致し方ない。なぜなら私達はまだ「幼い」のである。高度な社会を構築するということは我々人類全体が「高度」な存在にならなければならない。しかし、現在の人間の肉体及び精神は非常に脆弱なものである。この脆弱な肉体と精神を加速度的に発達するテクノロジーを用いて補い、強固な肉体と精神を構築することは21世紀の全人類に与えられた大きな課題である。トランスヒューマニズムの考え方であるが、私はこのような人間の変化、言い変えれば「進化」を自ら起こす事が出来るならば積極的に行うべきと考える。そこには倫理的課題が山積しているがそれも私達の世代で解決できるよう最善の努力を行わなければならない。次の世代に私達は何を残すことができるのか?負の遺産の継承は避けなければならない。キング牧師とマルコムXは黒人の公民権獲得の為にその生命を結果的に「捧げる」こととなった。しかし、この犠牲によって人類世界の更なる向上をもたらしたことは明白である。犠牲者はキング牧師やマルコムXだけではない。歴史の表舞台に出ることなく死んでいった人間がたくさんいる。その多くの犠牲の上に我々が存在し、この世界があるということを決して忘れてはならない。そして同時に我々はこの社会と歴史を現在進行中の形で「作り上げている」ということも忘れてはならない。現実社会に起きた社会運動、そしてそれにインスパイアされて描かれたコミックの世界観を通して私たちは多くを学ぶことができるだろう。

2013年6月23日日曜日

『可愛いスティーブ・ジョブス』

 


世界的なIT企業Apple社の創業者であるスティーブ・ジョブス。そのフィギュアが多く作られ販売されている。10年前の技術ではこれほど精巧に作ることはできなかっただろう。
 
眼鏡やヒゲなど細かい部分が精密に再現されている。履いているニューバランスもセンスが良い。
 『Apple』が好きな人は是非購入するべきだろう。

2013年6月22日土曜日

『Mac夏目』


       1995年のアップルのCMに出てくる筒井康隆演じる「Mac夏目」
 
筒井康隆の作品を集中的に読んでいた時期がある。私の好きな作品は「文学部唯野教授」「虚人たち」など。一応筒井康隆の全集も持っている。日本を代表するSF作家である筒井康隆。小松左京、星新一と並び評される作家。
 
                       小松左京
 
                        星新一
 
 欧米圏におけるSF御三家、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラーク。
                                                     アイザック・アシモフ
 
                  ロバート・A・ハインライン

                  アーサー・C・クラーク

筒井康隆はどれにあたるだろうか?筒井の作風はハードSFではなく、ドタバタコメディのなかで人間の「深層心理」をえぐり出す作風とでも表現すべきだろう。多くの作家はその作品において「実験」を行う。筒井康隆は文学的実験を多く実施している。

「残像に口紅を」では言葉が「消滅」してゆき「虚人たち」では主人公が気絶している間真っ白のページが続くなど「実験」の連続。実験の連続は読者を「疲労」させるパターンも多い。実験つながりで言えば円城塔の作品も実験的。円城塔の作品は著者の該博な科学知識が多く使用されている。物理学や数学などの科学用語は理解できるが、文学における実験を「解読」することは非常に困難である。百人いれば百通りの解釈が可能な文学の奥深き世界。奥深き世界に一度足を踏み入れれば文学の「深き森」の中に迷い込む人間も多い。それを好む人間もいる。だが私は好きではない。好きではないがそのような自分を「世界」に埋没させる「力」を作家というものは持っている。それはある意味で「魔術」である。偉大な魔術師は私達に「幻想」と「現実」の境界線を曖昧なものとする。筒井康隆は「偉大な魔術師」のひとりである。 

                                         1995年アップルジャパンのCM

 

2013年6月21日金曜日

『日常風景の中にある人類の遺産』


 散歩している時は「考える時間」になっている。古代ギリシャの哲学者アリストテレスは弟子たちと日中散歩をしながら「哲学」をしていたと言われてる。私は「哲学」はしてないが「考える」ことはある。
                                                   アリストテレス

 街を行き交う自動車を見て私は思った。「車輪を発明した人間は偉大だ」と。自動車だけでなく車輪は輸送手段としての技術として終わることなく水車歯車糸車アストロラーベトルクエタムなどの動力となり、現代においてはプロペラジェットエンジンフライホイールジャイロスコープ)、タービンなど文明の根幹を支える重要な「テクノロジー」になった。車輪の原型は諸説あるが今から約6000年前に出現したと言われている。新大陸(アメリカ大陸)では残念ながらこの車輪を「発明」することはできなかったようだ。しかし、ユーラシア大陸に生まれた数々の文明において車輪は飛躍的な進歩、進化を遂げることとなる。結果として新大陸への車輪の伝播は「侵略」の形式の中に組み込まれることとなってしまう。
                                                         コロンブス像

 この車輪を誰が「発明」したのかは現在のところよくわかっていないようだ。それは誰が最初に「火」を使用したのかと同じくらい古代における「不思議」なことの一つに数えられるだろう。文字を持たなかったため、戦火によって文献資料が焼失するなど様々な理由で「もの」の起源について正確に把握できていないことが多々ある。「紙」も歴史の教科書では中国の蔡倫が「発明」したことになっているが本当かどうか疑わしいところもある。
                                                                 蔡倫

 ルネサンス3大発明の活版印刷、羅針盤、火薬などはヨーロッパではなくその源流がは中国にあると言われてる。学校で習う歴史の教科書に書いてあることは「偉い学者」によって書かれているが必ずしも正確ではないこともある。もし私が車輪の発明者であればさっさとパテントを取得して大儲けと言いたいところだが、はるか昔に「パテント」という概念など存在していないわけで結局は私も広大にして深淵なる人類の歴史の中に埋没していた「人間」になっていたことだろう。
                                                              エジソン

 発明王エジソンは19世紀のアメリカに生まれたからこそ「発明王」として「歴史」に名が残っているのであり、生まれた時代と場所が100年違うだけで歴史の中に埋没していただろう。
                                                スティーブ・ジョブズ
 
 アップルのCEOティム・クックは現在スティーブ・ジョブズのような人材を採用するか?と問われたところ「それは無理」と答えたらしい。今のアップル社には「ジョブズ的人間」は必要ないらしい。それよりも体制に従順的で効率的に仕事をしてくれる「安定的」な人材が必要なのだろう。
 

                   チャールズ・バベッジ

                                                             階差機関
       
 チャールズ・バベッジが階差機関を発明したのは19世紀、それは現在のコンピュータの先駆的存在でもある。しかし、それは10世紀ではダメなのである。19世紀にバベッジが発明しなければこの世界には存在してはいけない。SFの世界には「オーバー・テクノロジー」が多くある。核融合推進装置、レールガン、常温超電導など現在の科学技術力では発明されていないそれらのテクノロジーは人間の「思考」の中には既に存在しているものの私達の眼前に存在はしていない。10年か100年先かは予測がつかないが今現在「オーバー・テクノロジー」と言われてるものもいつか「発明」される時がくるだろう。そしてそれらを発明した「科学者」「技術者」の名前は歴史の中に埋没することなく永遠に残り続ける。「車輪」を発明した「・・・」ではなく、はじめて火を使った「・・・」ではなく「私」の名前が後世まで残る。そのような時代に生きているのだと私は歩きながら考えるのであった。