2013年9月11日水曜日

『ゼロからわかるブラックホール』

 

 ・重力理論の研究で有名なアメリカの物理学者キップ・ソーンの「ブラックホールと時空の歪み」という本を読み返していた。

 

 出版されて20年以上経過している本なのでデータなどに古さは感じるものの、この本の最後のあたりで言及している「ワームホール」に関する奇抜なアイデアは今でも色褪せることはない。



 「アインシュタイン・ローゼンブリッジ」とも言われるこの不思議な「虫喰い穴」に関する考えは非常に興味深いが、理解するためにはそれなりの努力が必要となる。



 昔から宇宙論に関する本、一般向けから専門書までいろいろ読んできたが、どれくらい理解できているのか、確認の意味を込めてブルーバックス「新・天文学事典」を読んでいると宇宙の大規模構造にただただ驚嘆してしまい「自分はなんてちっぽけな存在なのだろう…」と感傷的になってしまう。
 

 インフレーション宇宙論の提唱者である佐藤勝彦氏の書いた本も面白いが、最近読んだ本の中で記憶に残っているのはこのブログのタイトルに書いた「ゼロからわかるブラックホール」である。



 ポッドキャストで「夢夢エンジン」を聴いていたらこの本を書いた大須賀健氏が出演しておりブラックホールについていろいろ説明をしていた。



 シュヴァルツシルト半径、チャンドラセカール限界、エディントン限界、回転するブラックホールと回転しないブラックホールの違いは何か?ブラックホールが蒸発する?ホーキング輻射って何?などなどブラックホールを語るための最小限の知識を本書は与えてくれる。



 また、タイトルにある通り知識ゼロからでも十分に理解ができるように平易な説明、わかりやすいイラストや写真を使用しているためスルスルとそれこそブラックホールに吸い込まれる光と同じくらい知識が脳に吸い込まれるような本である。時間があれば是非一読を。

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