2013年6月14日金曜日

『1984』

 アメリカ政府によるインターネット上の個人情報「検閲」の事実が発覚し、連日新聞、テレビなどで情報を「公開」した元CIA職員のことが語られている。


 そんな中今売れている本がある。それは「1984年」。ジョージ・オーウェルが書いた有名な本である。


現代の高度情報社会と「管理社会」、テクノロジーの進歩と「監視社会」の到来。この小説には「現代」の延長線上が描かれている。


 このまま何もせず情報の洪水に流されいる状況が続けば「1984」の「社会」は現実化する。


既に高度管理社会と監視社会は我々の知らない間にその力を強めている。


何も知らない人間は世界が全く変化していないように見える。


知る人間、批判する人間は巨大な「権力」によって「Delete」される社会モデルは歴史上存在したし、現在もそのような国家は存在する。



世界の「超大国」と呼ばれるアメリカもその既存の「体制」と「為政者」の生活を保護するため「People」を「管理」「調教」している。


現実に起きている「脅威」は「メディア・コントロール」によって「People」に伝わらない。  

新訳版の「1984年」の解説はトマス・ピンチョンが書いている。約500ページある本なので読むのが辛いという人はピンチョンの解説だけでも読むといい。

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