2013年6月27日木曜日

『モンスターズクラブ』



瑛太

「モンスターズクラブ」を鑑賞。アメリカの連続爆弾魔「ユナ・ボマー」ことセオドア・カジンスキーをモデルに、瑛太が演ずる「垣内良一」は社会から隔絶された山奥で自給自足生活し、日々「爆弾」を製造しては政府高官や企業のトップに送り続ける。この映画を見て考えたこと、それは『人間は「孤独」の状態に長期間置かれると何をするかわからない。』「孤独」と「疎外」は「犯罪者」を作り出す大きな要因である。

連続爆弾魔 セオドア・カジンスキー


ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィス

映画「タクシードライバー」ではロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスがベトナム戦争から無事帰還できたものの社会に順応することが出来ず鬱屈した日々を送る。この映画の主人公トラヴィスを制作するにあたってある犯罪者を参考にしたと言われている。
アラバマ州知事のジョージ・ウォレス暗殺未遂事件を起こしたアーサー・ブレマーである。



アーサー・ブレマー

ブレマーは内向的な性格で友達もいなければガールフレンドもいない。アルバイトを転々とした後、高校の用務員の職を得る。そこで15歳の少女に恋するも「片思い」で終わってしまう。一方的な「恋愛」が終わったあと彼の「世界」は大きく変化していく。この頃から「暗殺日記」を書き始める。当初の計画ではニクソン大統領を暗殺しようしていたが、警護が厳重なため最終的にジョージ・ウォレス暗殺を実行する。

身柄を拘束されるアーサー・ブレマー


ジョンレノンを射殺したマーク・チャップマン、ケネディ大統領を暗殺したオズワルド、ケネディの弟ロバート・ケネディを暗殺したサーハン・サーハン皆全て「孤独」であり社会から『疎外』された存在。



オズワルド



サーハン・サーハン


マーク・チャップマン


「モンスターズクラブ」時間は約70分でストーリーは簡潔だが重厚感を損なうことなく仕上がっている。

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