2013年6月18日火曜日

『アメリカの歴史』

 今日はアメリカの歴史に関する本を読んでいた。
アメリカの小学生が学ぶ歴史は勝利した戦争(第二次世界大戦)や偉大な戦争(独立戦争や南北戦争)についてはかなりのページ数を割いて詳細に言及しているが、敗北した戦争(ベトナム戦争)に関してはあまり触れないような「配慮」が感じられる。基本的に第二次世界大戦後のアメリカの歴史は「勝者の歴史」であって「汚点」というものは教えるべきでないという考えのもとに教科書が作成されていくのだろう。日本の歴史教科書とは全く違うスタイルである。
 ハワード・ジンは歴史家、社会運動家として有名である。彼の執筆した本はさきほど触れたアメリカの「汚点」にスポットをあてている。アメリカ先住民族の虐殺、黒人奴隷制度、帝国主義的領土拡張政策における多くの戦争、ベトナム戦争の敗戦など。アメリカ人には都合の悪い歴史についてちゃんと言及している点は高く評価すべきだろう。翻訳されているこの本は子供向けの本なので非常に読みやすい。リベラルな歴史観というものが「正しい」「公平」かどうかは疑問だが、歴史観の偏りをなくすという形式でこういった本を読んでみるのもよい。
 ハワード・ジンの代表的著作といえばやはりこの「民衆のアメリカ史」翻訳されているが価格が高い。
当然だが原書のほうが価格は安い。英語力の高い人は原書を読むべき。
  

このアメリカ史に関する本は翻訳されており三分冊の形式で出版されている。
アメリカの建国、独立戦争あたりを読んでいたが非常に興味深く読める。
 アメリカは歴史の浅い国家である。しかし、浅いからこそ詳細に述べられるアメリカ史。
保守、リベラルあらゆる角度から多角的に「国家」の「歴史」を学ぶことは重要である。

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