2013年6月13日木曜日

「映画 グッド・ウィル・ハンティング」 ウィル・ハンティングのモデルになった人物について

映画「グッド・ウィル・ハンティング」は私の好きな映画の一つである。この映画の主人公であるウィルハンティングは天才的な数学能力と完璧と言える驚異的な記憶力の持ち主として描かれている。天才ではあるがとてもナイーブな青年。そんなウィルハンティングのモデルとなった人物が存在する。  彼の名前はウィリアム・ジェイムズ・サイディス。
   彼は幼い時より英才教育を受け驚異的なスピードで「天才」の階段を上り詰める。彼のその天才ぶりを紹介する。 ・生後6ヶ月にして、スプーンを使用して自ら食事を摂ろうとしはじめた。そして2ヵ月後には成功した。 ボリスにおだてられると、自分が入っている揺りかごに書いてあったアルファベットの音節を発音できるようになった。 生後6ヶ月で「ドア」と言った。2ヵ月後、サラに向かって、ドアと人々、動くものが好きだと言った。 生後7ヶ月で、月を指さして「月」と言った。そして自分だけの月を欲しがった。 1歳で綴り方を覚えた。 3歳でタイピングを憶えた。タイプライターに手が届くよう高い椅子を使った。初めてタイプしたのは、百貨店に玩具の注文を出す手紙だった。 4歳の時には、誕生日の贈り物として、ボリスからラテン語版のガリア戦記を贈ってもらい、読みこなした。 4歳の時にはホメロスを原書で読んだ。 6歳の時には、アリストテレスの論理学を修得した。 6歳の時、ロシア語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語を修得。さらにトルコ語とアルメニア語も修得した。 6歳の時には、歴史上のいかなる日付でも曜日を計算し、当てることができた。 6歳でグレイの解剖学を修めた。大学レベルの数学の試験で合格点を取った。 6歳でグラマースクールに通い始めた。あまりに上達が速いので、3日で3年生に進級。7ヶ月で卒業した。 8歳の時、数学の力でボリスを追い越した。 8歳の時、E・V・ハンティントンが書いた数学の教科書のゲラを校正した。 4歳から8歳までの間に、4冊の本を執筆した。解剖学と天文学の本も書いたが、紛失し、現存していない。 7歳の時、ハーバード大学医学部の解剖学の試験に合格した。 8歳の時、MITの入試に合格した。 全米最高の中等学校の教師たちよりも勉強がよくできた。 10歳の時、ハーバード大学の論理学教授ジョサイア・ロイスの原稿を「段落がおかしい」と言って訂正した。 11歳の時、高等数学と天体の運動を修得。  ウィキペディアより転載 これらのエピソードを見るだけで彼の「天才」ぶりがよくわかる。 彼の知能指数は推定250から300と言われ、これは歴史上に現れた人々のなかでもトップクラスに位置している。  これほど優秀な頭脳の持ち主ではあるが彼の生涯は必ずしも恵まれてはいなかった。反政府活動に参加したのが罪に問われ逮捕される。 釈放後は表舞台に出ることなく、脳卒中により死去。彼の死後早期英才教育の問題点が論争になったりした。  サイディスは確かに天才である。アインシュタインやジョンノイマンのような優れた数学者、物理学者になることもできたろうし、その力を使えば新しい方程式や法則を発見し人類の科学史上に燦然と輝く業績を残すことができただろう。しかし、彼は歴史の中に埋没した。  天才サイディスは映画「グッド・ウィル・ハンティング」の主人公の創作過程において大きく影響したことは間違いない。

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