2013年8月19日月曜日

『戦史叢書』

「戦史叢書」をちゃんと読もうと思う今日このごろ。


この本は大きな図書館など所蔵されている。古書店でも取り扱われているが発行部数が少ないのでかなり希少本であるため価格も高い。


軍事、第二次世界大戦などの戦史などに興味を持っている方はこの本を読んだ人も少ないはずだ。


私も軍事に感心があるので関係する本を集中的に読んでいた時期がある。


今年は暑い「8月」だ。日本人が体験した大戦争の終結、敗戦から68年が経過し、過酷な生活を余儀なくされた将兵、一般市民などの多くは亡くなり、現在生存している方の高齢化が深刻な問題である。


その時代の「証人」の数が今後減少していく中で「戦争」をどう若い世代に語り継いでいくべきなのか、重要な問題である。



人々は繁栄と平和の日々をおくっているが、私たちの現在の生活は多くの犠牲を払って成立していることを忘れてはならない。


平和は何の努力なくして実現されるものではない。


日本が再び大きな犠牲と代償を払うまえに、政治に関心を持ち、国民一人ひとりの「不断の努力」がこれからますます重要になってくるだろう。


残念ながら周辺各国の状況を見るとお世辞にも良い環境にあるとは言えない。


核問題、軍備拡張など日本を取り巻く周辺各国の状況を見ると、現在の日本が有事の際迅速な対応ができるかどうか不明である。


日本国だけが世界に高らかに「平和国家」であることを宣言しても、現実世界では「平和」とは程遠い世界が我々の眼前に広がっている。


日本にアメリカ海兵隊のような機能を持った水陸両用部隊を設置する計画がいよいよ現実味を帯びてきた。


日本の島嶼防衛を念頭においた今回の政治的決断。私の個人的な考えは少し遅いのではと思いつつも、少しずつではあるが日本が国民の生命と財産を守るために必要な最小限度の軍事的機能を持ち始めたことは決して悪いことではない。


ただし、日本が「戦える軍隊」を持った時、それはあくまでも「自衛」のためのものであり、アメリカの「傭兵」として知らない国で若者が死んでいくのは見たくない。それは非常に難しい政治、外交の努力が必要になってくるだろう。


これから私たちは日本がどのような道を歩んでゆくのかを見届けるとともに、未来の良き社会を作っていく担い手として責任ある行動が求められる。


0 件のコメント:

コメントを投稿