2013年7月27日土曜日

『ニュースに一言 2 』
   

●気になったニュース、時事問題に一言

1,肥満が理由でビザ更新拒否、国外追放も
 
 

ニュージーランド移民局(INZ)が、体重が130キロある南アフリカ出身の男性について、肥満を理由に就労ビザの更新を拒否していることが分かった。男性は国外追放される可能性がある。ニュージーランドメディアが27日、伝えた。
 INZは「ニュージーランドの医療サービスの財政負担を最小限に抑えるため、全ての移住者は許容範囲内の健康状態であることが重要だ」と説明。男性は、身長と体重から肥満度を算出する体格指数(BMI)が基準を超えていたとしている。
 男性は妻と一緒に2007年に移住した当時、体重が160キロあったという。妻は「これまでビザ更新に問題はなかった。夫は生活スタイルを変えて30キロ減量した」と訴え、更新許可を求めている。(共同)
現在世界には約20億人の肥満成人がいるとされる。肥える人間も多いが、飢餓、栄養失調で死ぬ人間が多くいる。人口が急激に増加していく、しかし食料生産が間に合わない状況を
「人口は制限されなければ幾何級数的に増加するが生活資源は算術級数的にしか増加しない」
と表現したイギリスの経済学者マルサスはその主著「人口論」において理論を展開していった。

現代、科学技術の発展によって食料生産の分野においても劇的な変化が起こった。本来この地球上には全人類を十分に養っていけるだけの食料が存在しているといわれるが、その食料は全人類に正しく分配されていない。それは科学技術の問題ではなく政治、経済を含めた人類社会全体のシステムの問題でありその改善が求められる。肥満という問題はテクノロジーの進歩によって人類社会の生活の質が向上されていく中でどの国もどの民族もこの肥満の問題にぶつかることになる。食べることは人間の基本的欲求の一つである。安く、美味く、ボリュームがある食事を何時でも食すことができるライフスタイルが欧米先進諸国では確立されているが、今はまだ経済力が脆弱な国でも国が冨めば自然と人々の生活水準が向上され、食生活の改善、欧米型ライフスタイルが浸透していけば、肥満人口は今後も増加していくし、肥満により他の病気に罹患する可能性は大きくなり人類全体の健康水準は低下していき、各種医療サービスにかかる費用は税金によって賄うのか?といった様々な問題が生まれてくる。WHO 世界保健機関はこの「肥満」という問題に正面から取り組み解決手段を今後提示しなくてはならない。

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